小原(おはら) 邦裕(くにひろ) (73)

①活動をはじめたきっかけ
刑務官を42年間務め受刑者と向き合う中で、多くの受刑者には幼少期における貧困や育児放棄など、愛情不足などの家庭環境が影響していることが気になった。食事を通して健全に成長する手助けをしたいと思い2013年、育てた野菜を子ども食堂に届ける活動を開始した。
②活動内容
約5,000㎡の畑を借り一人で、26種類の野菜を育てている。収穫した野菜は宮崎県内の7カ所の子ども食堂や社会福祉協議会、障害者が利用する地域の福祉団体へ提供。保健所の依頼で特別な事情の家族へ提供することもある。利用者の笑顔と笑い声が活力になっている。