その後の「ネパール交流」

藤野(ふじの) 正二(しょうじ)

 今年の訪問は9月7日から19日まで、現地の学校増築支援についてと、結婚式に招かれての訪問でした。花嫁さんは22歳の大学生で花婿さんは同じ大学の28歳になる博士課程の学生さんでした。こうしたカップルが誕生するのは、大変恵まれた家庭環境が背景にあります。村を挙げての大宴会ですが、私に、「約束は守っているよ」と盛んにPRをしてきます。
 今回の同行者は、小学校の男子教員で現地の教育環境視察をしていただきました。10日間の滞在で、葬儀が3回もあり、年齢をお聞きしましたら、人生を全うされた方々でした。今、ネパールでは道路網整備に、日本人土木技術者の指導でインフラ整備中です。ハードが変われば、ソフトも変えた方向になっていきます。限られた地域の限られた結果ですが他の地域にも、本当に少しずつですが、「若年結婚」についての変革が始まっています。地方から中央に広がる地道な運動です。「国の基本」の教育を通じて、着実な結果に繋がる期待をしています。